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化粧品ビジネスの中でも、「高機能化粧品」と言われるジャンルがあります。でも化粧品に関する「高機能」って何か?

「高機能化粧品」と言われるものの多くは、アンチエイジングといわれるジャンルに属し、通常の化粧品よりも「効果的な成分」を配合しているといわれます。

しかし、冷静に考えれば、化粧品それ自体が薬事法の規定によって「成分の作用・効果」は認められるものではありません。

※ただし、これは「悪いこと」ではありません。化粧品や医薬部外品は「毒にも薬にもならないもの」です。つまりどれだけ使っても配合成分による副作用はありません(同時に効果が無いという「メリット」があります。)。

これは「レチノール配合」を、商品の「ウリ」にする化粧品についても同じです。

レチノールはビタミンAの一種で、真皮層のコラーゲン・粘膜の生成に関与するとされていますが、これを配合した化粧品を塗布することによって、真皮のハリが回復するかといえば、そういうものではありません。

まず皮膚の表面は「角質層」という薄い層で覆われていますが、これはそうやすやすと塗ったものを透過させません。また、化粧品に配合できるレチノールもたかがしれていますから、これを含んだクリームなどを塗ることで、ハリが回復すると考えるのは早計です。

しかし「塗ったらハリが出た」という方もいらっしゃること思います。

ではこの「ハリ」は「真皮のコラーゲンが増えた」なのでしょうか?

真皮層のコラーゲンは5~6年のサイクルで合成と分解をくり返します。もし、クリームの使用で「真皮のコラーゲンが増えた」のであれば、しばらくは使用しなくても大丈夫なはずです。

でも、実際には使うのを止めると翌日から「ハリ」は失われていきます(ました)。これはどういうことか?

つまり、クリームのテクスチャー(基材)の使用感で、「ハリ”感”(つっぱり感など)」は出すことはできるということです。

レチノール配合の化粧品の塗布で、実際にコラーゲンの分解を抑制し、合成を促進するということはほとんど夢です。

多くの化粧品ビジネスは、消費者の「化粧品への誤解」を利用した宣伝を行います。このような高機能化粧品と呼ばれるものは特にそういった傾向が強いものです。

化粧品や健康食品は「薬」ではありませんので、成分に関する説明や宣伝を真に受けてはいけませんし、効果や効能についても「使用感」を誤解されていることがほとんどです。

実際にお肌をきれいにするにはスキンケアを「お肌をどうしておくか?」というように理解する必要がありますし、これをわかれば意外なほど簡単にお肌はきれいになります。

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