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肌トラブルは体の防御反応

肌の役目と、その形成過程

肌=角質層は、普段私たちは意識しませんが「身体のバリア」の最前線です。

皮膚はこのバリアをつくるために、表皮という表面からわずか0.2mmの部分で新しい細胞を生み出し続けています。

そして生まれた細胞は、皮膚表面へ押し上げられ死滅し、「ケラチンタンパク」「細胞間脂質」「アミノ酸」へと分解され、角質層のバリアを形成します。

このバリアを正常に作るには、おおよそ2週間ほど期間が必要です。そして角質層でバリアとして2週間ほど働いた死んだ細胞ははがれおち、垢となります。

このようなサイクルを一ヶ月ほどかけて行い、それをくりかえしています。

しかし、空気の乾燥による水分の喪失、汚れなどの刺激物の付着、紫外線を浴びるなどの要因や、間違ったスキンケアの習慣、もともとの体質によって角質層のバリアを正常につくれないなどの場合、ゆっくり一月かけてバリアを作っている場合ではなくなります。

たとえばピーリングや角質除去などと同じように皮膚表面にセロテープを「貼ってははがす」を繰り返せば、バリアは喪失します。

これを一月かけて修復するようではそこから水分は漏れ続け、細菌は身体内へ入り放題となります。

それこそ私たちは意識していませんが、生命体としての身体にとっては「危険な状況」です。

ですので皮膚は、これを大急ぎで修復します。

大急ぎで治す

大急ぎとは早い場合は数時間です。

本来なら一月かかる期間を数時間で済ませることになりますから、正常な角質層を作る時間がありません。

そのため急いで作られた角質層には、脂質やアミノ酸が不十分なままで、すかすかして厚く硬く、しかももろい状態となります。

このような状態が乾燥肌ですが、多くの場合はこれは季節の変わり目などの一時的な現象です。

乾燥肌、肌荒れの慢性化

しかし、生活環境の乾燥、スキンケアの間違いなどの繰り返し、体質などの要因があれば、これは一時的な現象で済まなくなることもあり、「短期間で角質層が作られる」というサイクルが慢性化する場合があります。

つまり、角質層=肌はかさつき、硬くもろくなり、乾燥や肌荒れを慢性化させます。

このような「正常ではないバリア」では、細菌が増殖しやすくなったり、いっそうもろくなったり、さらにはニキビやニキビ跡、赤ら顔などへと複雑化していくものです。

つまり肌トラブルは「正常はないバリアを補うため」に起きているという側面があります。

「症状の破壊」はさらなる悪化のスパイラルに

たとえば肌が荒れてくる。

手で触るとざらつき、メイクをしても乗らなかったり、皮がめくれて困る、ということもあると思います。

そして、「肌荒れ」を解消しようと、色々情報を集めると、

「古くなった角質がたまっているからこれを取って新しい細胞と入れ替えましょう!」などピーリングや角質除去をすすめる宣伝があります。

しかし、先ほどお話したように角質層は「身体を守るバリア」です。

同時にこのような角質層は「古いか新しいか」は問題ではありません。

問題は正常かどうか?です。

(「古いのが原因」と言われれば、言われたほうは「じゃあ新しいのになれば解決?」と反射的に考えてしまいますが。それに古くもありません。実際には「新し過ぎる」ですし。)

このような実際の状態を無視し、角質をはがせば、未熟で荒れた角質層は剥がれます。そして「手触りはつるり」とし、「水分は漏れ出してしっとり」しますから、良くなった感じはします。

「つるつるしっとり」ですから、良くなった感じはします。同時に「古いのを取り去った」という宣伝がありますから、気持ちよさは倍増ではないかと。

しかし、皮膚からすれば、「必死の思いで急いで作ったバリアをはがした。」です。

次に皮膚がすることは「また急いでバリアを作る」です。

そして、これは繰り返し行うことで、いっそう防御反応は激しくなっていきます。

だから「治してもくりかえす」になる

このような流れでトラブルが慢性化する、悪化する、といったご相談をよくいただくのですが、重要な点は「治す」が「問題解決にならない」という点です。

問題の解決にはバリアを正常にし、健康でキレイな状態を作り、その状態を持続させるということが必要ですよね。

これは「治す」ではなく「正常な角質層をつくりつづける」です。

これを「つくりつづける」には、

さまざまな刺激から「皮膚を保護しておく」、乾燥しないよう「保湿しておく」、汚れが残らず、同時に「落とす行為」が刺激や角質層の破壊にならないよう「清潔にしておく」といった3項目が必要です。

これがスキンケアであり、これには継続し習慣づけること以外ありません。