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「マツキヨ」 マツコデラックス/池田清彦

久しぶりに軽めの本が読みたかったので対談本。 お二人とも好きなので「うんうん。わかるわかる。」という感じです。 池田清彦がマツコデラックスを優しく受け入れる感じで、ゆえにマツコデラックスが池田清彦をある種「自分と似た道を歩んできた先輩・師匠」のように尊敬するのもうなずけますし、そういうふうに自分の先生を作れるマツコデラックスは、きっと学ぶ能力が高いのだろうと思います。したがって「なんとなく生きづらい」とか「何だか馴染めない世の中だ」と思うような人にはおすすめです。きっと少しだけ気持ちが楽になります。 マツコデラックスの口語体を活字で若干読むのしんどかったですが。 いくつか引用。

池田 あと、日本の場合は「オール・オア・ナッシング」みたいなことになる傾向が強い。原発の問題をめぐってもまさしくそうで、「推進」か「全廃」かという二項対立的な話ばかりになってしまう。養老さんも、原発のことを政治問題にするのがそもそもおかしいと言うんだけど、それはつまり、「原発は絶対に安全」と言う人と、「原発はとにかくやめろ」と言う人ばかりがいて、真ん中がいなかったということなんだ。中間に立てる人がいないと、具体的で実質的な話ができなくなる。(略)そうなると、細部を検討しなくなる。

池田 だけどそれと反対のことを言うためには、なぜそれが違うと思うのか、自分で根拠と理屈を考えて言わなければならないでしょ。 メジャーな意見に賛成するのはとっても楽なわけだよ。「みんながそういうふうに言っていたから、自分はただそれをを信じただけだ」と言って責任から逃れられる。 そういう傾向がとても強いこの国で、大勢とは違う自分の考えを出すためには、なんとなく斜めにかまえていないといけないよな。正攻法で言っても相手にされないから、半身になってやる必要がある。