角質層の乾燥とニキビ
肌の悩み事が「ニキビ」である場合、「このニキビを何とかしたい」「ニキビさえ治れば」と考えがちです。
実際、ニキビが単発でできただけなら、ニキビ治療を続けたり、ニキビケアやエステを受ければ、それでいいかもしれませんが、
- 慢性的にニキビができ続ける
- ニキビができると跡が残る
などの場合、問題はそう単純ではありません。
ニキビが作られる条件
ニキビは
- 毛穴がふさがる
- 皮脂分泌増加
- ニキビ菌増殖
の条件が「重なって」つくられます。それ自体は多くの方が経験し、おおよそ9割近い人はニキビの経験があります。しかし、大半は何もしなくても自然と消えていきます。肉眼でわからない状態も含めれば、さらに多いかと思います。
ですから、ここで問題となるのは、これらの条件が「重なり続けること」です。つまりニキビができ続ける、跡が残り続ける、どんどん悪化する、というようなケースです。
ニキビを治しても解決しないニキビの場合
皮膚科でのニキビ治療やエステ、またニキビ用化粧品は「ニキビのプロセス」や「できてしまったニキビ」への対処は行えますが、「ニキビができ続ける」という問題に対しては何も行うことはできません。そのため
- 薬を使っても治らない
- レーザーで治らない
- ピーリングで治らない
- ニキビ用化粧品で治らない
- エステで治らない
といったご相談になります。「治す」という言葉のもつ意味が、「悩みの解決」とはなっていないからです。
お悩みの立場での「治った」は、ニキビができ続けることを「ストップ」することや、ニキビ跡が残らずキレイに回復することですね。
つまり「治す」ということと、「ニキビができ続ける肌が抱える問題」のミスマッチがあるから「治らない」のご相談になるのです。
この区別をしないと、長期的にニキビができ続ける場合、「できたニキビ」をどのような治療で治しても、エステを受けても、ニキビ用化粧品を使っても、「その場しのぎのくり返し」になります。これは皮膚の仕組みから言えば「当たり前」です。
ニキビができ続ける問題、跡が消えないなどの問題は「肌の問題」として考える必要があります。
根本的な解決に必要な方針
これを理解しないと、「症状を治す」という「その場しのぎのくり返し」に時間もコストも投入し続けることになり、「欲しい結果」は得れません。はじめから目的と結果にズレがあるからです。
「治療を続ければいつか治る」という人もいますが、目的が違うので方法も違います。よって結果も、あなたの望むものとは違います。これは「肌」にしてみれば当然のことですよね。
抱えている問題を「しつこいニキビ」→「ニキビができ続ける肌」と解釈することで、問題の対処も変わります。そして得られる結果も変わります。
もしあなたが単に「今あるにきびを治したい」のであれば、「ニキビ治療」「ニキビコース」を受けたり、ニキビケアを行えば解決することです。
しかし、それらを行っても「ニキビができ続ける」という場合は、「肌が抱える問題」を解決する以外に方法はありません。
そして、それが結果的に最も早くキレイになれる方法なのです。