敏感肌の化粧品の欺瞞
敏感肌に悩んでいると、
- 自分に合う敏感肌化粧品は?
- 保存料無添加の化粧品でないと・・・
- 天然成分でないと怖い
- オイルフリーじゃないと肌に悪い
- 石油を使っているからワセリンだってダメ
そんな情報にばかり目が行きますよね。普通の化粧品は怖いと感じていると思います。「怖い」と感じますから「怖くないもの」を使いたくなります。
そして「怖くない化粧品」で「怖い化粧品の不安」は無くなります。でもその安心も多くの場合一時的で、数ヶ月もすれば「きれいにはならない」と感じられるものです。
こうなる理由は、いくつかの無意識の思い込みがあります。
- まず「化粧品には成分の作用がある」と考える。
- 「化粧品は自分に合うものを選ぶ」のが正しい。
- 「保存料などは怖い」から無添加のものが良い。
などです。敏感肌用化粧品の宣伝にある、これらの話は本当なのでしょうか?
これは化粧品の誤解についてよく理解することです。化粧品は薬事法上「効果」を謳えません。単に宣伝できないのではなく化粧品自体、その成分自体に「肌を変えるような作用」はありません。
つまり「毒にも薬にもならない」ものが化粧品です。
でも化粧品の宣伝を見ると
「この成分は肌の奥まで浸透して、細胞が活性化して…」などの情報をネット、雑誌、テレビ、化粧品カウンターで見聞きすれば消費者の立場では「効くもの」「浸透するもの」という思い込みが生まれます。
そして化粧品を使い「かゆみ・ひりつき・かぶれ」などがおきれば、やっぱり「きつい成分が悪い」「油が悪い」「保存料が悪い」と感じますよね。「化粧品は危険なもの」の思い込みになります。「浸透して効く」が前提と感じていますから「副作用」のリスクを感じてしまいます。
そう感じて、「やっぱり怖いし、安心できるものを」と、なります。
で、実際は毒にも薬にもならない「化粧品」は、一方では高機能化粧品などと宣伝されるように「薬」のように思われたり、もう一方では敏感肌用・無添加・天然成分などの宣伝にあるように「毒」のようにも思われるわけです。
こうして「怖い」「効く」「安心」「無添加」などなど・・・化粧品という「本当は効かないもの」に対しての筋違いの期待と不安だけの話だけになります。
そして、そこには「きれいになるには?」は、もうありません。