敏感肌の状態とは
まず、敏感肌解消に必要なことは、業界が作った無意味な化粧品神話と距離をとり、皮膚や化粧品について正確に理解し冷静に思考することです。様々な宣伝がありますが、敏感肌(に、限りませんが)の宣伝には、実際には間違った情報や考え方が基になっていることが多いものです。
たとえば「化粧品でしみる」という時、あなたはどう思いましたか?
- この化粧品はキツい。私に合わない!
- この成分や保存料が良くないに決まってる!
- 石油系だから・・・
でしょうか?
もし、そうなら「化粧品業界のフィクション」から、ちょっと距離を置くことが大切です。
この時に重要なのは「私に合う化粧品は何?」ではありません。
「他の人が問題ない化粧品をつけただけで、しみてしまう私の肌はどうなっているの?」です。
人体は、体の外からの異物や細菌の侵入をさせない仕組ための仕組みを皮膚に持ちます。
皮膚はそのためのバリアとして、表面に角質層と言う薄い層を形成します。
この角質層は本来、水を通しません。ですから私たちはお風呂に入っても膨れ上がることはありません。
つまり、「化粧品がしみる」という現象は、化粧品の作用ではなく、化粧品が塗布された「角質層」の方に、問題が生じているわけです。
「それが敏感肌だから、敏感肌用化粧品を・・・」と、思う方もいるかもしれませんが、まず、このことをよく意識することが大切です。
例えば、私は男ですから、ちょくちょくヒゲソリをします。
この時に刃を替えるのを忘れていたりすると、少し剃り味が悪くなることがあります。
そのために、同じところを数回剃るようなこともあります。
するとその部分は、水をすすぐだけでもしみる、ヒリつく、と、なります。
では私はその時、「水道水はきつすぎる。水道水は合わない。もっと敏感肌用の水ですすがないと・・・」と思うでしょうか?
重要なのは、肌の状態を良く理解することです。そして、その対策については次回。