ニキビ用化粧品で治らないのですが?
●ニキビ用化粧品でのトラブル悪化の相談を連日いただきます。
ニキビ=ニキビ用化粧品で治ると考えてしまうものですが
それでキレイになりたかったはずが、悪化しては無意味です。
●ニキビ(にきび・面胞)を解消したい場合に、整理しておきたいことは
「今あるにきびを治す」と「ニキビができないようになって、キレイになりたい」
の区別です。これから「ニキビができないようになって、キレイになりたい」
とお考えの方にお話します。
●まずニキビのできる場所、毛穴ですが、毛穴には脂腺と呼ばれる器官があります。
1、ここで脂の過剰生産が起こり、
2、紫外線や乾燥その他の原因により毛孔が閉塞され、
3、更にニキビ菌の棲息・繁殖により発症するのがニキビです。
簡単に言えば
「出口の塞がった毛穴に皮脂がたまり、そこでニキビ菌が増える」ということです。
(「皮脂さえ取れば」と、考えられることが多いのですが、毛穴がふさがっていなければ
「ニキビ」にはなりません。べたつきますが・・・。)
●そしてニキビ解消には
以下の四つが必要になります。
1、皮脂が過剰に排出されないようにする
2、毛穴がふさがらず、皮脂がスムーズに皮膚表面へ出るようにする
3、誰に顔にでもいるニキビ菌が、増えにくく害にならないようにする
4、今現在、発症しているニキビの除去
●そして、そのための方法は以下のようになります。
1、は体質と食生活の改善
2、は保護、保湿を考えたスキンケア
3、は皮膚表面を正常にしつつ、触れるものを常に清潔にする
4、は専門家の技術
となります。
●これらを化粧品の作用に期待しても無理があります。
そして、このことは「化粧品の生産者」は熟知しています。
●しかし、流通・販売の段階ではこれを考えている人間は存在しません。
そしてニキビ用化粧品は「ニキビを治すための化粧品」と
誤解を招いたまま流通します。
●サリチル酸などを配合し角質層を破壊を伴うものは
特に注意が必要です。
●「できたニキビ」への対処では一時の効果を期待できても
それで「ニキビができなくなる」ということもありません。