「ザ・コーヴ」の京都新聞記事

terakaz
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2017年1月6日

以前、京都新聞に、「ザ・コーヴ」についてのコラムがありました。(こちら

和歌山のイルカ漁の記録映画、ということですが、これが「抗議などで上映中止」が相次ぎ、そして「見る側の自由、判断は見てから」というお話でした。

ごもっともと言えばごもっとも、で、このようなご意見に対しては特に反論もありません。

知識には誰もがアクセスできて、そして皆が自由に判断できるようにしておくことは大切なことです。(ただ、これを「ドキュメント」という態で宣伝することはおかしいことです。「これが海外の目」というよりも、「海外ではこんな方法でプロパガンダしています」が実際のところでしょう。)

で、内容云々以前の問題としてなのですが、鯨食、イルカ(海豚)食の文化的な意味での保存はもちろんなのですが、日本人のタンパク源をどう確保するか?といった問題もはらんでいます。

この先、地球上の人口はますます増加し続けますから(今のペースだと)、自給率の低い日本では、栄養源の確保はますます重要な課題となります。

と、考えればこの手の映画ももっといろいろあれば良いのでは?とも思います。(低予算で出来るはずだし。)

肉骨粉の製造過程や、そのように「効率重視になった背景」、それがもたらした問題など。

食に限らず、エネルギー問題でも、この先必ず私たちには多くの課題が出てくるはずです。その時に情報に惑わされず、大局的に考えることができる情報や思考法がなければ「情緒的に判断させられる」ことにもなりかねません。

こういった状況では「自分で考えた、自分で決めた」は錯覚かもしれません。

※このような作品が巻き起こす問題で「一番嫌だな」と思うことは、「この作品を上映するかどうか」といった問題が、

「表現の自由に賛成か反対か?」

「こんな映画を上映するのは日本人としてどうなんだ?」

などの「踏み絵」の対象として話題となり、宣伝になることです。「作品の質の評価」を無効にして。

実際、この映画を上映する映画館は、「重要な問題を扱った映画だから上映する」なのか?それとも「話題性があり観客動員が見込める」から上映するのか?

私は「話題に上るわけではないが、もっとましな映画」があると思っています。

映画、もちろん私は見ません。

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