にきびの「原因と解決」の問題

terakaz
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2017年1月6日

「●●の治療をしたけどにきびが治らない」
「●●の商品を使っているのににきびが治りません」
「私のにきびは●●が原因と言われましたが・・・」

にきびの「原因」についてはさまざまな説がありますよね。

この場合のにきびの原因はこれです。
ここにできるにきびは体内でこうなってるから・・・

このようなお話を見たり、聞いたりという経験があると思います。

あなた自身も「んーそうなのかな?」と納得いくような
いかないような、という気持ちでいらっしゃると思います。

実際のところ、にきびはさまざまな要因が重なり合い
形成されるものです。

例えば20代後半の女性でにきびのお悩みがあれば「大人ニキビ」というお話を
されることがあると思います。

そして「大人ニキビの原因はホルモンバランスの乱れ」と
説明を受けることが多いともいます。

そしてこの説明は「間違い」ではありません。

ありませんが、それだけで

・にきびができ続ける
・ニキビ跡が残る

ということになるのでしょうか?

同じように生理不順や生理が重い、という方が
長期的ににきびやニキビ跡にお悩みでしょうか?

ここでお話したいのは、にきびそのもののことではありません。

ここで重要なのは
「複雑な問題を単純な原因で説明して終わらせる」という思考法です。

そして、このような考え方は市場にあふれています。

・にきびの原因はにきび菌
・にきびの原因は毛穴がふさがること
・にきびの原因は皮脂

ホルモンバランス、食事、毒素、遺伝、

など、それ自体は間違いではありませんが(間違いもあるかもしれませんが)
これらが「重なること」に対する問題の解決や
「重なり続けること」の問題解決は目にすることはありません。

よくテレビの通販番組で、「これを飲んでこの症状が治った」と
いうような内容のものがあります。
多くは「体内でこの成分が足りなくなった→これを飲めば」ですよね。

(プラシーボ効果、というのもあるので全面的に否定する気はありませんが)
ここで見られるのは
「複雑な問題を単純な原因で説明して終わらせる」
です。

これは一つには「マスコミ」の問題でもありますし、
もう一方の(私も含めた)「消費者」の問題でもあります。

このような思考法に慣れてしまっているわけです。
そして、この思考法の枠組みの中でしか「問いと答え」を
くり返していません。

それで解決する問題であれば、そのほうがシンプルでいいのですが
問題そのものが複雑な要因が重なるものである場合、
「簡単でわかりやすい答え」は答えになっていない可能性があります。

「問題が複雑なら、答えも複雑」

そういうこともありますし、悩みが解消しないのは
「問題の捉え方」そのものを見直す必要があります。

「わかりやすい答え」のメリットは「わかりやすさ」だけです。
「欲しかった答え」は「正しい答え」とは限りません。

terakaz
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