terakaz

曲がると釣れる

「あんな、あんな、お姉ちゃんとかナユちゃんとかがな、 言うこと聞いてくれへんねん!」 裏で遊んでいた次女が、玄関を開けて泣いている。 まともに聞いても本人が悪いことがいつものことで、はいはいと慰める。 泣き止んだ娘は部屋の中でふてくされる。 それでも窓の向こうから、他の子供達が楽しそうに遊んでいる声が聞こえる。 自分だけ退屈なのは嫌だし、自分が不在にかかわらず、 楽しそうに遊ばれるのは、ずいぶん面白くないことだろうと思う。 「釣り行きたい」と娘は言った。 何日か前、裏の家の子が父親と釣りに行くのを見て、 「私も」と思っていたのだろう。 風のある日だったが、あまりほうっておいてひねくれても良くな…
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12年前

カブトムシのサナギ

戴き物のカブトムシの幼虫がサナギになりました。 カブトもクワガタも、成虫は小さな頃から珍しくもない田舎者男子ですが、 幼虫から飼育してサナギ→成虫になるのを世話するのは初めてです。 (といっても土は売り物なので湿度管理くらいですが。) サナギも動くのですね。もっとカリカリして固まっていると思っていました。 そしてもう一匹。 こちらももうじきサナギになりそうです。 プリプリした肌がうす茶色く、シワが入り硬くなった感じです。 ちゃんとそれらしい穴も掘っています。…
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12年前

金環日食 (annular solar eclipse)

「どうせ起きれないだろう」と思ってましたが、近所の子供らといっしょに見て参りました。 晴れてよかったです。 専用の眼鏡は分けていただきました。ありがとうございます。(´∀`) きれいに消えて行くものです。肉眼では欠けているのがわかりませんでしたが周囲も薄暗くなりました。 6月6日に金星の日面通過があるそうです。眼鏡などは捨てずに置いておきましょう。 これは次に見れるのは2117年ということで、こちらも天気が良くなるといいですね。…
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12年前

「大不況には本を読む」橋本治 と 「グローバル恐慌の真相」中野剛志・柴山桂太

フランス大統領選挙が興味深い状況です。EUだけでなく今後は世界に保護主義的な動きが出てくるかと思われます。 もちろん「鎖国」と言われるような極端なものでは無く、「国家」という枠組みを建てなおさないと各国の経済も福祉も成立しない状況なのでしょう。 最近何となしに上記2冊を読み返していましたが、どちらもこれまでのグローバリズムの限界と、保護主義について、別の側面からの話です。 多分今から「人類の折り返し地点」に入りますので、私はゆっくり衝撃を受け止めたいと思います。 自分のところで作れるものは、たとえ割高であっても、自分のところで作る」が原則で、「輸入」というものは、「足りないものを仕入れる」だけ…
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12年前

「マツキヨ」 マツコデラックス/池田清彦

久しぶりに軽めの本が読みたかったので対談本。 お二人とも好きなので「うんうん。わかるわかる。」という感じです。 池田清彦がマツコデラックスを優しく受け入れる感じで、ゆえにマツコデラックスが池田清彦をある種「自分と似た道を歩んできた先輩・師匠」のように尊敬するのもうなずけますし、そういうふうに自分の先生を作れるマツコデラックスは、きっと学ぶ能力が高いのだろうと思います。したがって「なんとなく生きづらい」とか「何だか馴染めない世の中だ」と思うような人にはおすすめです。きっと少しだけ気持ちが楽になります。 マツコデラックスの口語体を活字で若干読むのしんどかったですが。 いくつか引用。 池田 あと、日…
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12年前