スキンケア

「古い角質」の誤解-肌トラブルの解決に関する思考法

気がつけば年明け最初の投稿です・・・。忙しさにかまけて更新が滞ってしまいお恥ずかしい限りです。さて、昨年末から今年にかけてご来店されるお客様に医療関係者の方も比率多くおいでになりました。よく「医者なんかダメだ。」という美容業者もいらっしゃいますが、始めにお話しすると、これは「病院よりウチのほうが」という自慢をしたいのではありません。ニキビをはじめとする肌トラブルを解消する場合では、「問題と解決法のマッチング」ということが重要になるのです。つまり「優・劣」についてではなく、「適・不適」について思考していきましょう、ということです。ニキビはもちろん、乾燥肌や肌荒れ、赤ら顔などの敏感肌症状にお悩みの…
terakaz
14年前

男性用化粧品という無意味

男性用化粧品について、よく誤解が見られます。化粧品業界では「これから伸びる市場」として期待されていますが、従来の化粧品同様に間違った認識のまま化粧品を使用してもいいことはありません。 化粧品についてよく理解するこれらの宣伝でよく聞かされたのは「男性は女性に比べて皮脂の分泌量が多いので皮脂を抑える化粧品を」といったものです。 ところが化粧品には毛穴、毛孔の皮脂腺から排出される皮脂を生成抑制することもありませんから、排出量を抑えることはありません。 基本的には「さっぱりした感触のテクスチャーを使用した化粧品」というものです。つまり、「男性の肌がきれいになるもの」ではなくて、「男性の好む使用感」の化…
terakaz
14年前

美白化粧品の効果って

美白を宣伝する化粧品、医薬部外品について、単純な事実をお話します。 この季節になると、あまり騒がれませんが、案外「夏の疲れをとりたい」といった感覚で美白化粧品を求める方もいらっしゃいます。また当社に寄せられるご相談では、「ニキビ跡やしみ改善の目的で美白化粧品を使ったのですが(消えませんでした)」という内容も多くあります。 美白化粧品といえば、ビタミンCやアルブチン、最近ではトラネキサム酸、過去にはコウジ酸などの成分による効果を宣伝する傾向がありました。 これらの成分は黒化した色素を還元する、チロシナーゼ活性阻害など様々な有効性があるということです。 ではこれらを配合した化粧品で、シミが取れたり…
terakaz
14年前

レチノール配合化粧品の「ハリ」について

化粧品ビジネスの中でも、「高機能化粧品」と言われるジャンルがあります。でも化粧品に関する「高機能」って何か?「高機能化粧品」と言われるものの多くは、アンチエイジングといわれるジャンルに属し、通常の化粧品よりも「効果的な成分」を配合しているといわれます。しかし、冷静に考えれば、化粧品それ自体が薬事法の規定によって「成分の作用・効果」は認められるものではありません。※ただし、これは「悪いこと」ではありません。化粧品や医薬部外品は「毒にも薬にもならないもの」です。つまりどれだけ使っても配合成分による副作用はありません(同時に効果が無いという「メリット」があります。)。これは「レチノール配合」を、商品…
terakaz
14年前

敏感肌と化粧品の実際

敏感肌化粧品の販売業者の宣伝は、多くが天然成分、無添加などの「安全性」をアピールします。かいつまんでいえば「恐怖心」と「安心感」の抱合せ販売ですね。でも実際には化粧品は毒にも薬にもなりません。健康で丈夫な肌の人でも、ヒフ表面の角質層に問題が生じれば、何らかのトラブルが起きることは何も不思議ではありません。角質層に問題がある場合に起きる肌トラブルは身体の防御機能ですから、これが働く(肌トラブルが起きる)のはむしろ正常なのです。しかし、多くの場合、角質層は正常に回復・形成され一時的な症状で終わります。つまり敏感肌の本当の問題は、そのような状態が慢性化することで、化粧品の問題ではありません。化粧品の…
terakaz
14年前