スキンケア

ニキビ肌を回復させる

イギリスの疫学者、アーチー・コクランは第二次世界大戦時、2万人の捕虜キャンプで唯一の医者、という経験をします。 そこでは、一日600Kcalの食物、感染症は蔓延、薬は無い・・・といった悲惨な状況で、彼は医師としてできることは無く何百人もの死を覚悟しました。 ところが、キャンプ解散時、亡くなったのは4人。内3人は銃創での死亡で、病死者は一人だけでした。 医師コクランは、 医療ができることはほとんどないのかもしれない。医療は重要だが、人間の回復力とくらべると、実はたいしたことはないのかもしれない。 であれば、医療介入は本当に科学的根拠があり、どうしても必要があるときにだけ行うべきではないか、と考え…
terakaz
14年前

油分の誤解

にきび、それと敏感肌に関してもですが「油分は肌に悪い」という誤解が多くあります。同時にこれは化粧品に対する誤解でもありますから「オイルフリー」を宣伝する化粧品も多く存在します。スキンケアの項目は基本的に清潔・保湿・保護となり保湿のケアに油分がないということは、本来考えられないことなのですが。皮膚には「外から異物が侵入しない」「体内の水分や体液が漏れ出さない」といった基本的な役割があります。その役割のために、皮膚は表面に角質層というバリアを作ります。角質層はわずか0.02mmの極めてうすいものです。これは台所にあるラップ程度のものです。この薄い層の中に、 死滅した表皮細胞(角質細胞) 脂質(セラ…
terakaz
14年前

森と海と牡蠣から考える

宮城県では牡蠣の養殖が盛んで、美味しいそうです。 牡蠣の養殖は大正から始まりましたが、昭和4~50年代川から流れ込む排水や手入れされていない針葉樹林の赤土が水質悪化を引き起こし赤潮が発生し、多くの牡蠣が廃棄処分となったということです。 そして1987年から毎年、広葉樹を植林する「森は海の恋人植樹祭」を行っています。 広葉樹は冬になると落葉し、微生物に分解され腐葉土になります。 その水が川に浸透しミネラル・植物プランクトンが豊富な川を作り、海に注ぎ込まれます。 植物プランクトンは牡蠣をはじめ、動物プランクトンのエサとなりそれがさらに魚のえさになり・・・という循環を生み出します。 「豊かな海」がい…
terakaz
14年前

ニキビ用化粧品で治らないのですが?

●ニキビ用化粧品でのトラブル悪化の相談を連日いただきます。ニキビ=ニキビ用化粧品で治ると考えてしまうものですがそれでキレイになりたかったはずが、悪化しては無意味です。●ニキビ(にきび・面胞)を解消したい場合に、整理しておきたいことは「今あるにきびを治す」と「ニキビができないようになって、キレイになりたい」の区別です。これから「ニキビができないようになって、キレイになりたい」とお考えの方にお話します。●まずニキビのできる場所、毛穴ですが、毛穴には脂腺と呼ばれる器官があります。1、ここで脂の過剰生産が起こり、2、紫外線や乾燥その他の原因により毛孔が閉塞され、3、更にニキビ菌の棲息・繁殖により発症す…
terakaz
14年前

化粧品成分の宣伝がインチキなのご存知でしたか?

よく「化粧品の合う合わない」についてのご相談をいただきます。しかし実際には、よく宣伝で見る「成分が肌からどんどん浸透して、細胞を活性化」ということは薬事法を守っているメーカーである限りありえません。※同時に敏感肌用化粧品メーカーの常套手段の「危険な化粧品」的な脅しのようなこともありません。成分を含めた商品の性能などの作用によってお肌がきれいになることはまずありません。それ自体は「毒にも薬にもならない」のが化粧品であり、成分による効果と、そのネガティブイメージの危険な化粧品はどちらも「宣伝文句」「営業スタイル」程度に考えることです。これは健康食品でもよくみられることです。毎年いくらかの健康食品メ…
terakaz
15年前