手入れの思想

森と海と牡蠣から考える

宮城県では牡蠣の養殖が盛んで、美味しいそうです。 牡蠣の養殖は大正から始まりましたが、昭和4~50年代川から流れ込む排水や手入れされていない針葉樹林の赤土が水質悪化を引き起こし赤潮が発生し、多くの牡蠣が廃棄処分となったということです。 そして1987年から毎年、広葉樹を植林する「森は海の恋人植樹祭」を行っています。 広葉樹は冬になると落葉し、微生物に分解され腐葉土になります。 その水が川に浸透しミネラル・植物プランクトンが豊富な川を作り、海に注ぎ込まれます。 植物プランクトンは牡蠣をはじめ、動物プランクトンのエサとなりそれがさらに魚のえさになり・・・という循環を生み出します。 「豊かな海」がい…
terakaz
15年前

「ニキビ治療で治らない」というご相談

「ニキビを治したい」という多くの方が、さまざまな方法で解消に取り組まれます。 一般的なニキビ化粧品や、敏感肌用と言われる化粧品 美容皮膚科や皮膚科でのピーリングやフォト、レーザー、イオン導入、薬物治療 エステサロンに通うなど、多くの業者、方法が市場にはあふれています。 さまざまな情報を見たり、パンフレットを取り寄せたりなどで、どの方法がよさそうか吟味し、口コミ情報を探しては検証し・・・ これらの方法でお肌の問題を解消できるケースがどれだけあるのか、実際には疑問も多くあります。 「肌の悩み」は、一時的な場合もあれば、慢性的なものもあります。 くり返し、長期化する、慢性化するケースでは、「治す」で…
terakaz
15年前

きれいな肌に関する知識と思考のプロセス

キレイになるためのスキンケア 「キレイな肌」になる、そしてキレイでい続けるには、肌についての知識がまず重要です。その上で、「正しい方法」を実践し続けることが大切です。 このプロセスの欠如は誤解に基づく知識や方法の実践・継続につながります。 まずキレイな肌とは正常に形成された角質層です。 角質層は皮膚の表面に作られるわずか0.02ミリの薄いものです。 角質層は皮膚の表面からさらに0.2ミリ奥の表皮基底層というところで分裂した細胞が徐々に押し上げられ、死滅し、たんぱく質の繊維と脂質が重なり合ったバリアです。 この構造が形成される過程で、水分を抱えるアミノ酸、表面を覆う皮脂膜が作られることで正常な状…
terakaz
15年前

「ニキビを治す」と考えてうまくいかない

人間の身体は皮膚に覆われ、皮膚の最も表面を角質層といいます。 この角質層はわずか0.02mmの極めて薄いものです。 皮膚の役割は、人体の防御機能であり、そのために表面に角質層を形成します。 この角質層が正常に形成・維持され、正常に機能すればニキビに悩む必要はありません。 ニキビは人口の約9割が経験しますが、ほとんどの場合早期にきれいに解消され、深刻に悩むほど繰り返されることはありません。 多くのケースではいわゆる「ニキビに悪い」といわれる生活をしていても、症状の発症に関しては、さほど問題ないのは、角質層が正常に形成・維持できるからです。言い換えれば「丈夫で頑丈な肌」であれば、肌トラブルが慢性化…
terakaz
17年前

見た目で価値が決まる時代?

以前からCD・レコードなどでは、いわゆる「ジャケ買い」というものがありました。 装丁のデザインで、購入するかどうかを決めるというものです。 私も学生のころは試聴しないままジャケ買いをしていました。 そして近頃では文庫本でもこのようなジャケ買いがあるということです。 たとえば太宰治の人間失格を漫画「デスノート」の作者が描くことで、夏の3ヶ月で10万部を突破するヒットとなったそうです。 まったく売れない近代文学が、表紙の見た目を変えるだけで売れるようになるのですね。これが良い傾向か、悪い傾向といえるのかについては、意見があるかもしれませんが、少なくとも手に取るきっかけとして、表紙が重要であることは…
terakaz
17年前