読書

中島らも

今日 7月26日は中島らもさんの命日だそうです。 私がよく読んでいたのは中学から20歳ころだったと記憶します。 ・・・一応確かめてみたんですけど大体合ってるかと思います。     著書一覧(中島らもブックリスト) 「頭の中がカユいんだ」~「じんかくのふいっち」あたりまではタイトルに記憶がある(内容の記憶は薄く・・・)。 思えばそのころなんてパソコンで言えばMSXやPC9800やらで、インターネット環境なんてありえないものでした。 情報と言えばテレビや雑誌。特に猿や狐が出るような田舎でしたので、「街」に対していろんな憧れや妄想があったに違いない。 もしくは傷つきやすい年頃が、癒しを求めた結果だっ…
terakaz
11年前

「レヴィ=ストロース講義」

近代人は、道義的に抵抗を覚える事実に対してはこれを非難し、知的に理解できないような差異に対してはこれを否認するという、二つの誘惑にとらえられてきました。 そして文化の多様性を認めながらも、自分にとって許しがたく、あまりに衝撃的な部分は切り捨てる、という妥協を試みてきました。  久しく西欧の思想を支配してきた進化論の考え方は、こうして、文化の多様性を充分に認めるふりをしながらじつは矮小化しようとしてきたのです。 なぜならどんなに古い時代のものであれ、また地理的に離れているものであれ、人間社会の示す様々な状態を、同じ方向に向かう唯一の発展経路の諸段階として扱うとすれば、社会の多様性はうわ…
terakaz
11年前

大阪出張

本日は大阪。 JCF役員改選と5月の総会の打ち合わせ。 いつもは心斎橋か本町で下車しますが、本日はくいだおれ人形のある道頓堀。 久々に難波駅で下車。 あかひげ薬局を横目に、裏道を散策してからの会議でした。 帰りの新快速で、『胎児の世界』(三木成夫) を読む。 "何十年ぶりかで母校の行程に立つ。目に映る一木一草に無数の思いがこもる。「いまのここ」に「かつてのかなた」が二重に映しだされたのであろう。いちいちの記憶が、そこで回想されたのである。" 出だしから素敵な文面ではあるが、文章に酔う前に、新快速の揺れに15分ほどで酔う。 ちなみに15日 で40歳。なってみるとあっという間。 お一人から「見えな…
terakaz
11年前

「大不況には本を読む」橋本治 と 「グローバル恐慌の真相」中野剛志・柴山桂太

フランス大統領選挙が興味深い状況です。EUだけでなく今後は世界に保護主義的な動きが出てくるかと思われます。 もちろん「鎖国」と言われるような極端なものでは無く、「国家」という枠組みを建てなおさないと各国の経済も福祉も成立しない状況なのでしょう。 最近何となしに上記2冊を読み返していましたが、どちらもこれまでのグローバリズムの限界と、保護主義について、別の側面からの話です。 多分今から「人類の折り返し地点」に入りますので、私はゆっくり衝撃を受け止めたいと思います。 自分のところで作れるものは、たとえ割高であっても、自分のところで作る」が原則で、「輸入」というものは、「足りないものを仕入れる」だけ…
terakaz
12年前

「マツキヨ」 マツコデラックス/池田清彦

久しぶりに軽めの本が読みたかったので対談本。 お二人とも好きなので「うんうん。わかるわかる。」という感じです。 池田清彦がマツコデラックスを優しく受け入れる感じで、ゆえにマツコデラックスが池田清彦をある種「自分と似た道を歩んできた先輩・師匠」のように尊敬するのもうなずけますし、そういうふうに自分の先生を作れるマツコデラックスは、きっと学ぶ能力が高いのだろうと思います。したがって「なんとなく生きづらい」とか「何だか馴染めない世の中だ」と思うような人にはおすすめです。きっと少しだけ気持ちが楽になります。 マツコデラックスの口語体を活字で若干読むのしんどかったですが。 いくつか引用。 池田 あと、日…
terakaz
12年前