男性用化粧品という無意味
男性用化粧品について、よく誤解が見られます。化粧品業界では「これから伸びる市場」として期待されていますが、従来の化粧品同様に間違った認識のまま化粧品を使用してもいいことはありません。
化粧品についてよく理解する
これらの宣伝でよく聞かされたのは「男性は女性に比べて皮脂の分泌量が多いので皮脂を抑える化粧品を」といったものです。
ところが化粧品には毛穴、毛孔の皮脂腺から排出される皮脂を生成抑制することもありませんから、排出量を抑えることはありません。
基本的には「さっぱりした感触のテクスチャーを使用した化粧品」というものです。つまり、「男性の肌がきれいになるもの」ではなくて、「男性の好む使用感」の化粧品ということに過ぎません。
逆に言えば、それ自体に害があるわけではないのですが、敏感な肌質の場合では、このような製品を連用することはお勧めできません。
「肌をきれいにすること」=「正常な角質層を作れるようになり、維持すること」です。
正常な角質層には表皮由来のケラチンタンパク、脂質、毛穴からの皮脂膜、NMFというアミノ酸などが存在し、皮膚のバリア機能を果たしています。
脱脂力の強いさっぱりした化粧品は正常な肌の生成メカニズムに悪影響があっても、よい影響はありません。
角質層は乾燥や、破壊、摩擦などの影響にさらされると、即時反応して身体を守る反応を起こします。
これが、更なる乾燥肌、その他のトラブルの原因でもあります。
男も女も大切なのは正常な肌
再度確認すれば、肌のお悩み、肌トラブルの解決には角質層の正常な形成が欠かせませんが男性用化粧品の感触はさっぱりして気持ちの良いものですが、これに頼ることは肌にとってリスクの高い方法ともいえます。
化粧品の性能や、効果に過度の期待をしても、(法に則った)化粧品の役割は、そのようなものではありません。
重要な点は
- 角質層を痛めず清潔にすること
- 角質層を肌を痛めず保湿する
- 角質層を傷めないよう保護する
化粧品に関する無意味なカテゴリー分けなどで多くの方が誤解されていますが、このようにケアを行うことを通して、正しい肌の扱い方をマスターすることで、解決はすぐ近づいてくるものです。