レディースクリニックでもニキビが
レディースクリニックに通いましたが、ホルモンバランスを指摘され、たくさん薬を飲みましたが治りません・・・。
女性の場合のニキビや、いわゆる大人ニキビといわれる世代のニキビにお悩みの場合、「性ホルモンの影響」も宣伝文句として多くありますから、ピルなどでの治療をされる方もいらっしゃいます。
※また、私自身、過去にその手のサプリメントの宣伝をよく聞かされました。(私どもでは一般のお客様よりも、業者さんからいろんな情報-宣伝を聞かせてもらえます。)「大豆イソフラボンさえ摂取すれば、女性ホルモンの代わりになって、肌は若くきれいになって・・・」というものです。もし本当なら子供にはマメ食べさせれませんね。怖くて。
それはさておき。
大人ニキビなどでは
これまた私自身や家族、友人も、ニキビに限らず病院にいけば、どんな症状でも「ストレス、ホルモンバランス、太りすぎ、食生活、年だから・・・」と、症状の原因を聞くことになる経験はされているかと。
大人ニキビでも同じように、ホルモンバランス、ストレスの影響を宣伝されることが多くあります。
これらの影響は皮膚バリアの形成や、皮脂分泌量にも影響がありますから、ニキビの発症や悪化の一因にはなります。
ところが、これらに対してピルをはじめ、様々な治療を行ったにもかかわらず、解消されないご相談は常にあり、
いわゆる思春期をとうに過ぎた男性の大人ニキビの場合、また、性別を問わず、思春期から青年期にかけて「ずっとでき続ける場合」には、これらをどう考えるかという問題もあります。
ニキビは誰でも経験します
「ニキビに悩む」のは、慢性化したり、悪化しやすいなどの場合がほとんどですので、お悩みの立場では、周りの人には全くニキビができていないように思うかもしれませんが、統計的には人口の8~9割の人がニキビを経験します。
また、肉眼で確認できないような微小なものも含めれば、「誰の顔にもニキビはある」といえましょう。
ちょうど「ニキビ菌は誰の顔にもいる」のと同じようなもので、ほとんどの人にとってニキビは「できにくいし、見えないし、できてもほっときゃ治るよ」というものです。
つまり問題になるのは、単にニキビそのものというよりも
- できやすい
- 悪化しやすい
- 重症化しやすい
- 慢性化しやすい
- ニキビ跡が残りやすい
といった点になります。
これらはいわゆる「ニキビ治療」と宣伝される方法で解決できる問題とは、「別の水準の問題」ということに注意が必要です。
皮膚のバリアを正常に作れないと・・・
ニキビ治療は基本的には対症療法(できたニキビを治す)ですから、
- ニキビができにくい
- 悪化しくい
- 治療しなくてもすぐにキレイに治る
- 慢性化しない
- ニキビ跡が残らない
といったことを目的とはしていません。
これは治療方法の良し悪しの問題ではなく、日常のスキンケアをどう行うか?の問題だからです。
「お肌を丈夫で健康な状態に回復し、維持すること」は治療という考え方ではなく、リハビリやトレーニングという方向のものです。
この重要な点を無視したまま、「ニキビにいい治療」を考えても、再発を繰りかえしたり、過度の刺激によって肌の状態が悪化することもあります。
ニキビは「ひとつの原因」によってできるわけではなく、複数のプロセスを経て発症しますし、それが悪化、慢性化するようなプロセスも含め、解消に取り組むことが必要です。