暮らしを旅する 中村好文
建築家、中村好文さんのエッセイ集、のような本です。
真四角で、装丁がかわいらしい。
本文中にも述べられるフレンチレストランのランチョンマット。
「ダスティンホフマンの映画に出てきた本棚の高さが気になる」という話は、建築家ならではのようですが、実際には「気持ちいい縦横比」とか、ちょっとした空間とモノの収まりとか、そういうものは「あるよなあ」と実感します。
個人差はありますが。
ちなみに細かいところですが、私は、紙のサイズでもA版よりもB版の方がスキです。
真面目な話はA版、そうじゃなければB版という感じもありますが。
ちなみに本書は正方形。
余白や写真のサイズ、行間も、収まりの良さ、文章とのマッチングなんかがあるような気がします。
いまだに電子書籍になじまないのですが、文章の「内容が伝わればいい」というより、「モノとしての魅力」というのはあるんじゃないかと思います。だから手元に置いておくのだなと。