角質層の乾燥の仕組み

terakaz
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2017年1月6日

季節柄、空気の乾燥、湿度の低下が進行すれば、皮膚の乾燥も進行します。

また天気や気温の変化も激しく、これに反応した皮膚は乾燥・肌荒れといったトラブルを起こし、ニキビの悪化や敏感肌のトラブルも増加傾向になります。

地上に生きる生物は、生存のため乾燥・細菌やウィルス・紫外線などから身体を守る必要があります。

その役割のために皮膚があり、皮膚はその表面に角質層をつくります。

角質層は0.02ミリのきわめて薄いバリアで、これが体を守る最前線です。

角質層は表面から0.2ミリ奥の表皮基底層という部分で分裂した表皮細胞が、表面に押し上げられる過程で死滅し構成されます。これを表皮のターンオーバーといいます。

この角質層が「正常な角質層」であれば、トラブルのない、見た目にもきれいな肌で、「体を守る」という役割を果たせます。

しかし、この角質層が正常に作れなくなったり、乾燥してしまう場合、皮膚は役割上「角質層で体を守れていない時の反応」を起こさざるを得ません。

通常なら約2週間かけて作られる角質層は、早ければ数時間で作られ、未熟なまま(いわば半生状態)の角質細胞で角質層が作られます。

そのため、乾燥肌・肌荒れといった状態になります。(健康な肌でも、季節の変わり目などは、一過性でこのような状態になりますが多くはじきおさまります。)

特に日本人の場合の清潔志向、ニキビにお悩みの場合であれば過度の洗顔行為、またピーリングや角質除去を行うと、角質層は乾燥・破壊された状態ですから、「角質層を急いで作る」という状態も悪化や慢性化します。

体質的な敏感肌では特に悪化しやすいですし、そうでない場合も、これらの行為で、慢性的な敏感肌に陥ることがあります。

よく肌荒れやくすみに関して「古い角質」という表現の宣伝がありますが、顔は日常的に外気・刺激にさらされていますし、通常の洗顔やクレンジングを行っていれば「ターンオーバーは早くなっている」状態です。つまり実際には「古い角質」がたまっている人はほとんどおらず、むしろ「早すぎ」が大多数です。

乾燥肌や肌荒れ、ひいては赤ら顔やニキビなども一過性なら、治療やエステ、専用のケアや何もしないことで解決できますが、慢性的なトラブルの解決は「正常な角質層を作り続けること」が必要で、これには角質層の清潔・保湿・保護を、「角質層を壊さないように」行うこと。このくりかえしです。

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