化粧品の合う・合わない

terakaz
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2017年1月6日

化粧品の成分について、多くの誤解があるのは「肌」を理解していないからです。これはお客さん側だけではなく、販売者側にもいえるという笑えない冗談。

ありえない「効果効能」の一人歩き

化粧品の宣伝の多くは「何々成分高濃度」「最新の成分」「美容液成分」など、「配合成分のスペック」を宣伝するものが多くあります。

※ちなみに私も含まれますが、団塊Jrといわれる世代は「スペック信仰」の傾向があり、化粧品に限らず性能・成分・設計を「すごい感じ」に演出すると、簡単にものを買うらしいです。アラフォーあたりの人はご注意ください。そして自戒せねば・・・。

で、これらと同時に裏返しとしての「オーガニック」「無添加」「鉱物油フリー」などの「肌に優しい系」の宣伝をするものもあります。

一方はストレートに「すごい成分が効いて肌がきれいになる」感じがします。

もう一方では少し手が込んで、

「あなたのお肌がトラブルを起こすのは、化粧品の成分のせい」「ほらこんなに化粧品って怖いんだよ」

「だからウチの安心な化粧品を使いましょう」といった「恐怖と安心の抱き合わせ」のような宣伝方法です。

いずれの場合も「商品の成分」が「肌をキレイにしたり、逆に悪化させたりする」という「考え方」が前提です。

化粧品とは何か?

まず化粧品は薬ではありませんから、「配合成分が細胞に作用して、いい細胞が作られ、輝く肌になる」といった良くあるアニメのような作用はありません。

化粧品の目的はあくまで「肌の表面を清潔にする」「保湿する(湿らす)」「保護する(乾いたり、刺激にさらされないようにする)」「魅力的に見せる」など。おそらく誰もがそのように使用しているその行為のとおりのものです。

体の表面には「角質層」という薄いバリアがあります。角質層は「外から異物が侵入できないように」作られていて、化粧品も体内に侵入しないように作られています。

「体内に入れない化粧品」を「体内に入れないためのバリア」に使用するわけですから、これが「効く」ということもありませんし、「副作用を起こす」ということもありません(基本的には)。

先ほどの化粧品の考え方は前者も後者も間違っていて、化粧品は「毒にも薬にもならないもの」なのです。

使用目的からすれば「当たり前の話」ですが、化粧品に興味を持ち、いろいろ調べてみれば「何々を何%配合」という系列か、「無配合」という方向しかなく。またネットでの口コミビジネスも流行しましたから、「合う・合わない」の誤解は、さらには「効く・効かない」、お悩みのトラブルによっては「治る・治らない」といった期待もあるようです。

これは販売、製造業者だけでなく医師なども誤解しているようですので、誤解を解いて回るのは実際には不可能だろうな、と思いますが。「人が事実と思う思い込み」は、「実際はどうなのか?」ではなく「その情報を受けた回数」によって決まります。

よく「情報の質」は議論されますが、「情報を受け取る脳」を客観的に判っていないと無意味。というのは余談です。

肌をキレイにするのは「成分」ではなく「方法と実践」

化粧品は肌をキレイにできないのか?と、問われれば、「モノの作用では無理」。

でも「キレイにするために必要なもの」です。

化粧品に求められるのは「効く成分」や「怖くない成分」の排除ではなく、

「清潔にする、保湿する、保護をする、魅力的に見せる」といった目的を、安全に確実に「行うこと」です。

つまりは「あなたが、何のために、どういうスキンケアを行うか?」が重要な点です。※いわゆる「使い方」とは意味合いが異なります。

お肌をキレイにする「行い方」を知りたい方はご相談ください。

※「じゃあ無添加はダメなのか?」「どっちがいいんだ?」「何が効くんですか?」と思った人は、もう一度読んでください。

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